フォーラム
第2回やまなし情報教育推進室フォーラム
第2回やまなし情報教育推進室フォーラムを2025年3月6日(木)17時から19時に、対面とオンラインのハイフレックス方式で実施いたします。講師には、東京学芸大学教職大学院・教授 学長特別補佐である、堀田龍也氏をお迎えし、ご講演をいただきます。
第1回やまなし情報教育推進室フォーラム開催報告
令和6年3月18日午後6時から午後8時まで第1回やまなし情報教育推進室フォーラムが開催されました。山梨大学甲府西キャンパスJ号館A会議室及びZoomを使ったオンラインのハイフレックス方式での開催となりました。
やまなし情報教育推進室は、山梨県をはじめとする小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の情報教育の一層の充実と振興を図るため、山梨県教育委員会と連携して令和5年10月1日に教育学部附属教育実践総合センター内に開設した推進室となります。その推進室が主催する記念すべき第1回目のフォーラムでした。
今回のフォーラムは、「情報教育の現在とこれから」と題し、小・中・高校の情報教育の系統生を考える内容で構成されました。我が国の情報教育をリードする中野由章氏(工学院大学附属中学校・高等学校 校長)を講師に迎え、情報教育の最新動向についてご講演をいただきました。また、山梨県教育庁高校教育課の取組紹介、小・中・高の実践発表、パネルディスカッション、ICT支援学生の活動報告など盛りだくさんの内容で充実したフォーラムとなりました。
■講師 中野由章氏の基調講演
情報教育の充実へ向けて、小学校、中学校、高等学校の各段階でどのような力をつけておくべきかといったことについて、具体的にお話をいただきました。また、高等学校で必履修教科となった「情報1」が目指すこと、大学入学共通テストへの導入に向けて準備すべきことなど、最新のトピックを織り交ぜながらたいへん分かりやすいご講演をいただきました。
■やまなし情報教育推進室の活動紹介
長谷川千秋推進室長から、やまなし情報教育推進の設置背景や活動内容について説明を行いました。推進室では、高等学校「情報」免許課程の新設、1人1台端末の活用指導力向上のための研修や指導、オンライン研修コンテンツの開発と展開、今回のようなフォーラムやWebページを通じた情報発信等を行っていきます。
■山梨県教育庁高校教育課の取組紹介
三枝和博指導主事から、高校教育課では情報教育の充実へ向けてどのような取組を行っているのかについてご紹介いただきました。
民間企業が開発したコンテンツを用いた授業の実施、県内企業と協働したプログラミングツールを用いた問題解決型授業の開発、教員研修の充実等多くの取組を行っていることの紹介がされ、参加者の興味をひいていました。
■ICT支援学生の活動紹介
ICT支援学生とは学生が附属小中学校へ赴き、ICT活用に関するボランティアを行うもので、令和5年度より新たに始まりました。学校や地域のICT活用の促進者としての素養を身につけられるよう、派遣前や派遣中に研修会を行っています。
このICT支援学生の活動に参加した学生から、現場でどのような支援を行い、どんな学びがあったのかについての報告がありました。
■パネルディスカッション
多田早菜子氏(甲府市立中道北小学校)、雨宮友久氏(甲州市立松里中学校)、稲垣俊介氏(東京都立神代高等学校)、三枝和博指導主事をパネリストに迎え、講師の中野先生のコーディネートでパネルディスカッションが行われました。
まずは小・中・高校のそれぞれの校種の実践発表を行い、その後発表をもとに情報教育の系統性について深く掘り下げる議論が行われました。校種の接続を意識した基礎基本の積み上げの大切さを改めて認識する内容となりました。
【参加者へのアンケート結果】
申込者数 108名(対面参加22名 オンライン参加86名)
アンケート回答者数 28名
①今回のフォーラムの満足度を教えてください
満足した 22名(78.6%)
まあ満足した 5名(17.9%)
どちらともいえない 1名(3.6%)
あまり満足しなかった 0名(0%)
満足しなかった 0名(0%)
96.5%の方が満足した・まあ満足したと肯定的な回答
② ①の回答の理由を教えてください(抜粋)
山梨県の取組の具体を知ることができた
情報教育の状況が理解できた
情報教育を系統的に考える機会があまりなかったのでいい機会になった
理論的・実践的な内容でとても有意義な時間になった
使えるネタが多くあったため、本校の教育活動のヒントとなった
小中高で育てる資質・能力の系統生を知ることができた
全体的に議論がふわっとしている印象を受けた
③ 今回のフォーラムに参加された感想を教えてください(抜粋)
時間があっという間の盛りだくさんな内容でした
学校現場と県と大学の連携が素晴らしいです
このようなフォーラムがついに山梨で開催されたかと思うと嬉しいかぎりです
自分が学生だったときと大きく変わっていることを感じた
山梨県内の小中高の情報交換のネットワークの状況が少し垣間見えたと思った
パネルディスカッションをもう少し聞きたかった
高校での情報の扱いとそこに至るまでの小中学校での取り組みが大事なことを学んだ
系統的に考えていく必要性を感じた。一方で小学校段階でどこまで鍛えるのかについて考えていきたい
貴重な講話やパネルディスカッションによる学校の実践例、情報教育のこれまでの変遷、学校現場や行政に求められていることを知れたことがよかった
中野先生のお話はとても参考になりました。高校の情報についてもするべきことが見えてきたように思います。定期的にこのようなフォーラムを開催していただきたいです
オンライン配信もよい面はあるが、やはり自分は生の声が聞ける会場参加がよい。対面の機会も残していただけてありがたかった
④ 今回のフォーラムの時間設定(2時間)について教えてください
適切であった 25名(89.3%)
長かった 1名(3.6%)
短かった 2名(7.1%)
どちらともいえない 0名(0%)
96.5%の方が満足した・まあ満足したと肯定的な回答
⑤ やまなし情報教育推進室のフォーラムで今後取り上げてほしいテーマを教えてください(抜粋)
教育での生成AI活用
ICTを活用したこれからの授業づくり
高大連携で先進的な高校(山梨以外)の実践例
データ利活用の進んでいる自治体のお話
教科としての取り組み、教科等横断的な取り組みの具体例
情報モラル教育
小中高連携の事例
情報1のプログラミングの指導例